ADHD当事者日記2 <診断結果よりも大事なこと> ~さゆり~

みなさま、こんにちは、MVスタッフのさゆりです。
 
さて、ADHD当事者日記第2弾となります。
 
 
「もしかして・・・」と受診したけれど、
発達障害ではないと診断された方も中にはいらっしゃるかと思います。
 
ただ、発達障害には明確なラインがありません。
ウィルス検査のように数値でハッキリと結果が出るわけではないので、
診る方によって診断が異なる可能性もあるかと思います。
 
また、こちらが伝える情報が十分でないために
正しく診断されないケースもあるかと思います。
 
私の場合、受診する前にMaayaさんから伝えた方がよい事柄を
教えていただきお伝えすることができましたが、
それがなかったらきっと伝える情報は不十分になっていたと思います。
 
なぜなら、発達障害に対して十分な知識がないと
または近くに詳しい人がいないと
自分の行動、言動などが「実は発達障害のソレだった・・・」
ということになかなか気づけないからです。
 
私はそうでした。
 
たとえば、ADHDの“多動性”は、私には当てはまらないと思っていました。
子どもの頃、授業中席を立ったり、動き回ったり、おしゃべりが止まらない・・・
という子ではありませんでしたし、
不注意に関しても特に昔は今より超長女気質だったため、
うっかり、ルーズ・・・の真逆のようなタイプでした。
(私の場合、別の問題も絡んでくるかもしれませんが)
 
気が散りやすい、集中力が続かない・・・という項目も
何時間でも集中する傾向があったので
(この状態を“過集中”という自覚もなかったので)
ADHDの項目を見ても
「う~ん、私には当てはまらないかも」と思っていました。
 
そうなってくると、正しく伝えられないので受診しても
「その程度なら問題ない(発達障害ではない)ですよ」
「特性はありますが診断基準に満たないので“グレーゾーン”ですね」
となっていた可能性も・・・。
 
 
【ま~やのコメント】
さゆりさんがまだスタッフでない時代のこと。
お客様としてセミナー等に参加している際、急にそわそわと落ち着きのない感じになっていたことや、
当時の職場で、彼女はデータを打ち込む作業(数字、文字の入力)を専門でしていましたが、
どうしてもミスが多発してしまい、気をつけてもなかなか改善しないと相談を受けていたこと、
世間では“天然”と片付けられてしまう出来事なのかもしれませんが、
悪気は全く無いのにうっかりと人を傷つける発言をしてしまっていたり、
忘れ物を必ずしたり、相手の話している内容を早合点してしまったり、
ホワイトボードに文字、図という情報が溢れたときに同時に
彼女の頭の中がフリーズしているのを見て取れたり、
今している作業ではなく心がどこか別の場所に飛んでしまっていて
”心ここにあらず”状態なことが結構あったりしましたので、
喋り方、動作には”多動性”は見えないのですが、
頭の中に”多動性”があるタイプなのかな?といつも傍で見ておりました。
また”過集中”については、スタッフになりたてのときに一番最初に依頼した作業中に発見しておりました。
当時、本人は「気が狂いそうな感じになることがよくある」と訴えておりましたし、
やはり何らかの脳の特徴を持つのでは?と本人のためにも受診を勧めた次第です。

 
 
なので、曖昧な状態で受診せず
「もしかして・・・」と思った箇所を掘り下げてみたり
受診を薦めてくれた人に詳しく聞いてみたり・・・
そういった丁寧な下準備をして、
受診時しっかり伝えることが大事だと思います。
 
 
【ま~やのコメント】
発達障害や精神障害を持つ方は大抵”自分を客観的にみる”ことが苦手なため、
医師の診断の材料となり得る情報(具体的な症状や苦手なこと、どんな場面でどんな状態になるのか等)
を伝えることが難しいケースも出てくるでしょうから、
早く診断がおり、治療や対策に早く取り掛かれるよう、
また誤診を防ぐためにも、傍で長年、もしくは細かい部分まで観察してくれている
ご家族や職場の方の証言は、診断の際に非常に重要なようです。
このことを知っておりましたので、
本人には医師に伝えるべきことが何かをアドバイスした次第です。

 
 
ただ、発達障害とわかってからしばらく経って思うことは
グレーゾーンと診断されても自分を何かに当てはめようと固執せず、
発達障害でないと診断されても
「もしかして」と思い当たる“傾向”があるなら、
何かしらの困難さ、不自由さ、悩みを抱える原因のヒントがそこにあるなら
ただシンプルにそれを活かせばいいだけだと思うのです。
 
 
発達障害の人が生きやすくなる環境づくりは
誰もが生きやすい社会づくりに繋がる・・・
 
といった言葉を見聞きしたことがありますが、
私もそう思います。
 
 
集中力が散漫になりやすく、モノがなくなりやすいため
整理整頓が行き届いた環境にする・・・
これって発達障害の人だけでなく、誰もが過ごしやすい環境になりますよね。
 
暗黙のルールや言葉の裏にあるものを把握しにくいため
きちんと言葉で、文章でわかりやすいように伝える・・・
これも誰にとってもやさしい環境になりますよね。
 
 
私自身まだまだ弱音や甘えが出てしまうこともありますし、
発達障害の人たちがこぼす言葉、想いもわかりますが、
やはり、愚痴や弱音だけでは何も変わりません。
 
当事者なりの悩み、苦労、葛藤、想いがあるのと同じく
そうでない人の悩み、苦労、葛藤、想いがあります。
 
だから当事者自身、相手や社会に歩み寄る努力をしていくことが
とても大事だと思います。
 
これを書いている私自身この努力がまだまだできていないので
そんな自分に渇を入れるためにも書いています。
 
 
誰にとっても“自分”が生きやすくなるよう、
そんな“自分”が寄り集まったみんなが心地よく共存していけるように。
 
微力ながらこのブログを通して(自分を成長させながら)
そんな世の中になっていくお手伝いができたら・・・と思います。



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